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獺祭書屋主人 [写真]

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昨日の遅い時間に正岡子規の番組をしていた。34歳で夭折した子規が21歳で肺結核にかかり、やがて脊椎カリエスの激痛に苦しみながらもなお、好きなものを食べ作品を書き続けた姿が描かれていた。夏目漱石の名は知っていても正岡子規の名を知る人は少ない。日本の文学史の上ではもっと評価されてもいい人だと私は思う。病床6尺が子規の世界であった。自分の回りに目に入るものを並べて、自らを獺祭書屋主人と号した。カワウソが獲った魚を周りに並べることをもじった表現だ。苦しい病床でも自らを客観視し、ユーモア―の心を失わず生き抜いた偉大な文学者だ。

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