車道脇の雪は石炭のように真っ黒になっている。新雪が降らない街はどんどん汚くなっていく。何か色のあるものはないか、町内を一回りしたら、萎れた赤い実がぶら下がっていた。こんなものでも色を見るとほっとする。市内の地区ごとに徐雪センターなるものがあることを知り、さっそく電話をする。2時間くらいするトラクターが来て道路の雪を削って平らにしてくれた。排雪はしないからその雪は玄関前や家の軒下に置かれる。それでも凸凹道は解消されて歩きやすくなった。すると同じ日の夜また別のトラクターが来てほとんど平らになっているところをまた削っていった。一体どうなっているのだろう。
