美しい言葉4 [写真]
・ 思いを一杯持つこと
私は具体的にものを考えることが多い。言い換えると抽象的なものの考え方が苦手だ。冬の写真が好きでよく雪が降ると出かけていく。しかし,見た目には白い雪が写真にすると灰色になってどうしても暗い写真になってしまう。これは仕方のないことだとあきらめてしまう。そして雪の写真はこういうものだと自分で決め付けてしまう。そうではなくてピンクの雪を撮りたい、黄色の雪はどうだろう,いっそのこと虹色の写真は撮れないだろうか。
そういう願や思いを一杯持つことから新しい写真が生まれてくる。抽象的な願から具体へと考えてみるのがいい。自分の思いをどう実現したらいいのかは技術の問題だと言う。「実際に撮る行為がなくとも頭の中で願を一杯持つこと,こんな風に撮りたいという思いを一杯画くことが次の写真を撮らせるのだ」と、なかなかシャッターを押す機会がなくていらつく私を時には慰めてくれる。
コメント 0