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ダリ展を見て [雑感]

 最終日の今日「ダリ展」を見てきた。真赤なコーナーをはじめ、アールに突き出た壁面、会場全体がダリ作品のイメージに合わせて工夫されている。展覧会がただ作品を展示するだけでなく、総合的な視点から展開されレいるのはうれしいことだ。最終日のせいか、会場がまさしくごった返しの盛況ぶり。喜ばしいこととは思うが、これではきびしくつらい鑑賞である。かつて、日本の美術館の動員数が世界一、と書いてある記事を見て意外に思ったことがあるが、今日の鑑賞者を目の当たりにして、そうだったのかとうなづいた。


忘れる土の感触 [雑感]

アスファルトの道を歩くことになれて、いつの間にか土の感触を忘れてしまった。札幌の街で、土の道を探すのは難しい。ちょっとした小路でも舗装されているからだ。今の子供達は土の道を歩くことなしに終ってしまうかもしれない 。そして木造家屋はどんどん改築され、近代的なマンションに変貌する。昔懐かしい三角屋根の家も姿を消しつつある。あまりに早い周囲の変化の中で、自分だけが異邦人になった感がする。


夕焼け空 [雑感]

 私用で東京に出かけ5日ほど家を空けていた。家路に向う車の中で、藻岩山上空に美しい夕焼け空をみた。それにしても、千歳からの列車が豊平川に差し掛かると、「ああ、札幌に帰ってきた」と言う実感がわいてくるのは、旧札幌市内の範囲に対する愛着がやはり強いからだろうか。他に故郷のない私は満一歳から住んでいる札幌が故郷である。そして、札幌は私にとって「遠くにありて思う」故郷でないことを幸せに思っている。


皆既月食 [雑感]

  今夜は月のショーを堪能できた。6時過ぎに既に少し欠けた状態で月が見え始め、次第にかけていってやがて見えなくなり、9時前に再びくっきりした姿を現しはじめた。9時半近くに雲ひとつない空に満月となった。その間何度も二階の窓から月を眺めたが、日中の暑さを忘れさせる涼やかな月であった。家に双眼鏡があったのを思い出し、覗いてみた。さすがにクレーター部分がくっきりと見えた。皆既月食は全国では6年ぶり、札幌では22年ぶりの観測だそうだ。古代人は月食をどう眺めたのだろう。不吉な予兆を感じたのだろうか。


満月 [雑感]

 6時間の待ち時間(正確にはいったん帰宅して夕食を準備し、食べた後片付けもしてまた戻る)の後に告げられた言葉は、「今日で完治」。家事がリハビリーになるから通院もしなくてよいとのこと。思わずヤッホー!と叫んでしまった。一月たって撮ったレントゲンで、始めて骨折の跡が出ていた。こんなこともあるのかと納得。9時近くに病院を出ると、空には満月が皓皓と照っている。こういう時には兼好には悪いがやはり満月がいい。足取りも軽く家路についた。


そぞろ歩き [雑感]

 今年47歳になる教え子との集いがあった。集まった全員が即学生に戻って思い出話に花が咲いた。私も自分の年齢をすっかり忘れて楽しい気分に浸った。外に出るとそぞろ歩きに気持ちのよい風が吹いていた。すぐ車に乗るのももったいないので,2,3丁歩いてみた。昼間とは様相を異にする明かりに色どられた夜の光景に目を引かれた。28日は皆既月食だそうだが、今夜の月もちょっとかけていたが、くっきりと輝いていて、私の心を一層暖かなものにした。


カメラを持たずに3週間 [雑感]

 カメラを持ち歩かない日がすでに3週間になった。習慣とは恐ろしいものでバックの軽さに違和感を覚えなくなった。明日から仕事が始まるのを機会に、また持ち歩くことにする。左手の怪我も順調に回復し、少々ならカメラを持てるようになった。こんなときはフイルム交換がいらないのはおおいに助かる。本体だけで1,2キロのカメラがまた発売になるそうだ。高性能で軽量のカメラは夢の話なのだろうか。


カラス山の思い出 [雑感]

 昨日の「円山界隈」のテレビから、子供の頃のことが甦ってきた。まだ坂下グランドで運動会をしていた時代の話だ。何時の頃からか、円山を「カラス山」と呼ぶようになっていた。確かに夕暮れ時にはカラスが沢山飛んできた。それを合図にスキー遊びを止めて、傾斜のある裏参道を一気にストックをこいで下り、家路に着いたものだ。カラス山の裾は今はやりのコブが沢山あるスロープで、小学生だった私には十分楽しめるコースだった。スキーにエッジもついていない時代、皮ひもで長靴を縛ってはいていたことを思い出した。


札幌の円山界隈 [雑感]

 昨夜のテレビで札幌西区の円山界隈のしゃれたお店や場所をランキングで紹介していた。それを見た知人が札幌に何回も行ったけれど、一度も連れて行ってもらったことがないと電話してきた。円山は小学校くらいまで住んでいた所なので愛着もあるが、紹介されたお店は、今流行のものが多く、特に行ってみたいと思うものではなかった。ただ一位は、円山に登ってご来光を見ることだったので、これは文句なしのお勧め。今度来たときには是非行ってもらうことにしよう。それにしても若い人の感性には刺激を受ける。

 


猛暑去る [雑感]

 4日間連続の猛暑日が去った日は、前日との温度差10度。涼しいくらいで長袖で外出。夜中に雨が降ったらしく,窪みの水溜りに浮んでいる木の葉は完全に色づいている。ニュースではまだ熱中症対策を報じているが、北海道では一気に秋に向っていくことだろう。咲くかと期待した木蓮の花芽は大きくならず、やはり来春のものだったようだ。それにしても枯れた木蓮の葉の葉脈は実に美しい。数日水に漬けて泥を落とし、漂白するが、もっと綺麗にできる方法がないか知りたいものだ。